きたもと脳神経外科クリニック


きたもと脳神経外科クリニックは、2015年の春に新規開院した脳神経外科クリニックです。開院して1年未満の施設ですが、地域住民の皆様に頼りにされ、毎日多くの患者が訪れる施設となっています。
本事例では、珍しい症例も遠隔画像診断サービスを活用することで、他院への紹介の判断材料となり非常に有用となる事例です。
2015年3月9日に眩暈を生じ他院を受診して、聴神経腫瘍が疑われたことから3月31日に当院を受診されました。同日のMRIで右小脳橋角部に腫瘍を認めるも内耳道に腫瘍は認めず、聴神経腫瘍は否定的であることから遠隔読影を依頼しました。遠隔読影での診断はintracranial neurenteric cyst 疑いであり、悪性とは考えづらいものであったが、患者希望もあり近医大学病院へご紹介しました。
腫瘍があることへの精神的な意味合いから8月4日に後頭下開頭腫瘍摘出術が施行され、病理結果は enterogenic cyst でした。